人生100年時代のM&A物語

49才の時父親が創業した会社を、父親在命中にM&Aで売却。その後、売却益で第2創業。売却決断実践から20年の経営者人生を綴ります。

語り部M&Aとしての活動

M&Aは企業の売買ですが、中小企業のM&Aの多くは「後継者不在」や「将来の先行き不安」という理由で、第3者(社)に自社の経営を委ねる事業継続の一手法です。


廃業予備軍の中小企業は127万社と報じられ多くのマスコミが「大廃業時代の到来」などと恐ろしい言葉を使用し、高齢となった中小企業経営者の廃業に対し警鐘をならしています。


私は第3者への事業承継(M&A)という分野で自らの体験を基に支援体制を切り開いてきたと自負していますが、間もなく古希を迎えようとしており、年齢的な理由からも第一線を退いています。現在はビジネス目的ではなく、西高東低的な感じのあるM&A着手に対し、後継者不在企業を救済する東北のM&A普及に尽力しています。


中小企業の事業承継は、身内、社員、M&Aの3通りです。後継者不在の中小企業が多いため、M&Aという第3者への承継が脚光を浴びています。私は父親の創業した会社を承継し、その後創業者存命中に第3者へ売却、そして売却益で現在の株式会社メルサを第2創業し現在に至っています。


自らの体験をもとに過去に4冊の拙著を上梓し全国で講演の機会をいただき、第3者承継の普及に取組んできました。売却当時は「私が会社を売った理由」のタイトルで当時馴染みのなかった中小企業売却実戦論を上梓し、3年前には「M&Aで明るい老後を迎えた経営者人生」のタイトルで経営者の売却後の人生設計についてもアドバイスしています。
https://kahoku.news/articles/20191027kho000000058000c.html


私は20年前に中小企業M&Aを実践し,古希を迎えようとする現在まで様々な経験知がありますので、私の経験知を踏まえた独自の事業承継の在り方をさらに摸索し、私のアドバイスを必要とする後継者不在の中小企業経営者に対し、体力と気力が続く限り、「語り部M&A」を通し、中小企業M&Aのリアルを伝える活動に取り組んでいます。