コロナで淘汰された旅館・生き延びた旅館
二つの旅館があります。コロナウィルスの影響を受けながら、M&Aで生き延びた旅館と、倒産した旅館です。いずれの旅館も法人化されている企業です。 淘汰されてしまった旅館は、福岡博多の奥座敷として知られる原鶴温泉成生閣(かいせいかく)です。他地区との競合が激化し原鶴温泉自体の集客が減少していたうえ、施設... 続きをみる
売却をきっかけとした経営者人生を綴っています。このブログは様々な場での投稿をタイトルや切口を変え再掲、重複している内容もあります。ご容赦下さい。
二つの旅館があります。コロナウィルスの影響を受けながら、M&Aで生き延びた旅館と、倒産した旅館です。いずれの旅館も法人化されている企業です。 淘汰されてしまった旅館は、福岡博多の奥座敷として知られる原鶴温泉成生閣(かいせいかく)です。他地区との競合が激化し原鶴温泉自体の集客が減少していたうえ、施設... 続きをみる
序章を3分割して({その1」から「その3」) 投稿しています。今日の投稿は「その3」です。 この投稿は私の最近の経験談からのストーリーです。 私はかつて、父が創業した会社を妻と共に経営していた。 資本金1000万円、社員49名の中小企業だった。 会社を守ること。 社員を守ること。 それが経営者とし... 続きをみる
自社の行方を決めるのは「社長」の選管事項です。私が第3者に会社を譲る決断をしたのは、後継者となった私一人の決断です。周りには様々なアドバイザーが存在しましたが、終極M&A売却は、社長である私の選管事項とふまえていました。 将来の会社の行方を考える時、多くの経営者は手っ取り早く、顧問税理士に相談する... 続きをみる
株式譲渡で会社を売却すると、「一株当たりの金額 × 持ち株数」で譲渡金が支払われます。 私がM&Aで会社を売却する前のことですが、 社長であった後継者の私が、私の父である会長(創業者)に退職金を支払い、勇退してもらうには、とてつもない金額の退職金が必要であることが分かりました。... 続きをみる
序章 経営者人生の終着駅その1 序章を3分割して投稿しています。今日の投稿は「その1」です。 この投稿はノンフィクションです。 昨年11月21日の朝は、ごく普通の朝だった。 妻は山形県米沢市で開かれる茶道同門会の集まりに出かけていった。 マンション11階の廊下から、私は道路を歩いていく妻の姿を見送... 続きをみる
経営者は孤独であるといわれます。経営者がどのように孤独であるのかは、経営者でなければわかりません。しかし、中小企業の先代経営者と後継予定者の孤独感は「天と地」ほどの差があると言っても過言ではありません。後継予定者と比べ、経営支配権を持ち、オーナーである先代経営者の「孤独」の度合いは生半可なものでは... 続きをみる
いま日本には、後継者がいない中小企業が約120万社あると言われています。 これは単なる企業の問題ではなく、地域の雇用や経済を支える大きな社会課題です。 しかし、この「後継者問題」に対して、 後継者の皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。 ・まだ先の話だ ・できれば考えたくない ・会社はでき... 続きをみる
「朝礼で社員に説いた5つの約束」から続きます。 社員との約束の実現は私一人では困難ですが、実現させるには、設備資金や運転資金といった経営資金の援助と、経営の支援をしてくれる第三者を探し求めれば良いわけです。まさしく、M&A売却の考えです。大手企業の参加になれば、大手企業の資本力と経営体制下で実現す... 続きをみる
社長が社員と約束したものは必ず実現しなければなりません。約束とその実現は相互のコミュニケーションと信頼性から生まれます。社長と社員のコミュニケーションの重要性に異議を唱える社長はいないはずです。いつの時も、中小企業の社長は積極的にコミュニケーションをとろうとします。そして、無差別に社員とのコミュニ... 続きをみる
私の経営していた会社は二つの工場を有し、工場の敷地総面積はおよそ千八百坪ほどありました。このうち、創業社長である父が興した工場は、本社工場と称して約三百坪ほど、残りの千五百坪ある工場は、私の主導で一九九七年に買い求め稼動させた工場です。 私が購入したこの工場は、全てを会社名義として登記したのですが... 続きをみる
同族中小企業には同族経営であるが故の構造的問題が潜んでいます。 構造的問題に背を向けて事業承継に取り組んでも、望ましい成果を期待することはできません。望ましい成果とは、円滑に事業承継が進み、後継者が仮免社長から、実質社長として脱皮することです。 仮免社長とは、ここでは経営権のない社長を指し、実質社... 続きをみる
生物はたえず発育し、変化していきます。誕生し、生育し、老後を迎え、そして人生の最後を迎える、それが人間の生々流転です。 このことはひとり人間のみならず、企業もまた生き物であり、同じように生々流転をしています。企業もまた、誕生し、発展し、成熟し、衰退していくわけです。しかし、人間は死と言う最後を迎え... 続きをみる
M&A売却決断時の私は経営権がなく、まだ最高意志決定権者ではありませんでした。しかし、経営権がなくとも説得力がつきました。父が私に与えた後継者教育の実践メニューに対し、挫折を繰り返しながらも乗り越えることで身につけた「最強の説得力」でした。 「いま会社を売却しなければ我が社は終極倒産してしまう」、... 続きをみる
経営者が会社の存在意義を考えるときに、福利厚生の充実や社内の環境整備以上に配慮しなければならないのが社員の給与です。社員は生きるために働いているのであり、給与は社員と家族の生活設計の基盤になるものです。当たり前のことですが、経営者たるものは、いかなる理由があろうとも、社員に対して給料の遅配や未払い... 続きをみる
後継者が存在せず、自社の出口がわからずに毎日を送っている中小企業経営者が多数存在します。 同族企業の事業承継をとらえた場合、先代社長から後継者にバトンタッチする時期の商品や、ビジネスモデルが十年経過しているならば、事業承継した商品やビジネスモデルだけでの事業継続は不可能・・・。私は2002年(当時... 続きをみる
会社の経営において、経営者の「妻」の存在やその能力が語られることは少ないようです。私の経営していた会社は同族でしたので、大方のスモールカンパニーの構成のように、私の妻も取締役のひとりでした。肩書は「取締役社長室長」というもので、社員総数52名の中で女子事務員5名のリーダーとして、事務、経理、総務の... 続きをみる
その1から続きます。 相続対策の問題を創業社長と顧問税理士に質問すると、創業社長は無言のままですし、一方の顧問税理士は「時折その進言をしたのですが・・・」という、言葉しか返ってきません。相続税が会社の経営問題に発展するであろうことに対し、私を含め誰もが悠長に構えてしまっていました。 創業時からある... 続きをみる
その1からの続きです。 社員の給与が閉ざされる危惧のある状況のひとつに、「後継者不在」という問題があります。会社に後継者がいなければ、現経営者に万が一のことがあった場合、その会社は頓挫してしまいます。 私がM&A売却に悩んでいた時に肩をポンと押してくれた日本M&Aセンターの分林会長(当時社長)。今... 続きをみる
事業承継しようとしている同族中小企業では、自社株式が分散しているケースが多いのではないでしょうか。分散した株式でも先代経営者のツルの一声で自社株式のとりまとめができると考えているようですが、困難を極めることが多いのも事実です。それでも名義株の株主がわかっていれば良いのですが、経歴の長い会社では株式... 続きをみる
M&Aを成功させるには財務、税務、法務の専門家が必要です。中小企業の経営者や業務担当者では、M&A実務に携わる機会はほとんどありませんので、まず無理といっていいでしょう。また、M&Aアドバイザーと称する個人の専門家でも、対象企業の発掘から成約まで一貫してアドバイスのできる能力のある人はそうざらには... 続きをみる
その1から続きます。 売却した会社の役員構成は私を含め四人でした。役員報酬を極力低額に抑えながらも、内部留保を心がけてきた経営でしたが、その姿勢は幹部社員に伝わらなかったようです。同族の経営陣だけがいい思いをしていると、とらえたのでしょう。 幹部社員の突然の離反がありました。価格破壊を武器に当地進... 続きをみる
序章を3分割して投稿しています。今日の投稿は「その2」です。 この投稿はノンフィクションです。 妻はICUに移され、体には命を守るための様々な器具が取り付けられていた。 無意識にそれらを外さないよう、 手にはグローブがはめられ、体は拘束されていた。 見るに忍びない姿だった。 ICUでの生活は1か月... 続きをみる
同族中小企業の売却は社長の専管事項です。誤解しないでいただきたいのですが、M&Aを議決するための議決権について述べようとするものではありません。 M&A売却は株主総会で、株主の三分の二の同意(特別決議)が必要です。ここでは法務を問題にするのではなく、株主総会で売却を決議するまでには、そのスタートと... 続きをみる
ワールドベースボールクラシック(WBC)は日本チームが世界一になり、大谷選手、ダルビッシュ選手が脚光を浴びた一方で、松坂大輔さんが準決勝で始球式を行っていましたので、彼の仲介人とM&Aの仲介人に焦点を充ててみたいと思います。 2007年、米大リーグレッドソックスへの入団が決まった元西武ライオンズの... 続きをみる
M&A譲渡先の候補者探しについて述べてみたいと思います。 当然のことながら、結婚は相手がなければ成立しません。売り手と買い手によるトップミーティングは、企業間の〝お見合い〟を連想すると理解しやすいでしょう。恋愛結婚は独自に恋愛の相手を見つけ、相思相愛の関係が続けば結婚に至るものですが、お見合い結婚... 続きをみる
その2からつづきます。 その1及びその2をご覧いただいた方は、売却前も、売却後も夫婦睦まじく経過しているように見えますが、売却後大きな試練に襲われました。 6ケ月の別居生活に見舞われたのです。壮大な夫婦喧嘩でした。火種は、子育てや親族との付き合い方についての考え方の相違でした。売却後、私はネクスト... 続きをみる
その2からの続きです。 私は「物事を悲観的に考え、楽観的に対策を進める」ことを信条としています。しかし、「楽観的に物事を考え、悲観的に事を進める」経営者が多いものです。M&A売却の決断において成功、失敗を語れば、楽観的に物事を考える経営者は、自社が危殆に瀕することなど想定外です。危殆に瀕しているこ... 続きをみる
その1から続きます。 しかし、そうこうしているうちに、シルバーサービスを手がける企業が増えてきました。高齢化率の高い地方都市という事もあって、介護保険を見込んで、大手企業はもとより多数の企業が参入してきたのです。私は、何度もシルバービジネスでの新事業参入を検討したのですが、当時でも、介護業界は創生... 続きをみる
私の経営していた会社は、一九六三年(昭和三八年)四月の設立でした。私がまだ小学生の頃で、父が初代社長として創業した会社です。 現在、株式会社を設立するためには、発起人一名、株主一名でも登記が可能ですが、当時は、発起人、株主ともに七名を必要とした時代でした。資本金三百万円での株式会社設立でしたが、父... 続きをみる
数年前上映され話題となった映画作品のひとつに「終わった人」があります。定年を迎えた男のまだまだ終われない人生の奮闘記です。舘ひろしさんと黒木瞳さんの主演で映画化したハートフルコメディです。大手銀行の出世コースから子会社に出向し、そのまま定年を迎えた舘ひろしさん演じる田代壮介。世間からは「終わった人... 続きをみる
自社売却益で第2創業した株式会社メルサは 6月6日創業24年となりました。 現在25期目に入っていますが 代表取締役を辞任し退職することにしました。 長男が新代表取締役に就任し事業転換に取り組みます。 私は株式会社メルサの創業者として 新しいプロジェクトに携わります。 「健全なM&A普及人... 続きをみる
拙著「経営の終着駅が幸せであるために」 Amazonキンドル版が電子書籍で発売になりました。 300円で。 ペーパーバック(紙書籍)もまもなく発売になります。 ご笑読ください。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0GYX3Z594/ref=sr_1_1?crid=1GZDD... 続きをみる
私は2002年、父が創業した会社をM&Aで売却した。 当時、迷いがなかったわけではない。 創業家二代目としての葛藤もあった。 だが結果として、私は会社を手放した。 その後23年間、私は妻と国内外さまざまな場所を旅した。 忙しさに追われていた経営者時代には持てなかった時間を、 二人で取り戻し... 続きをみる
Ⅱの2 黒字優良企業60万社を救うM&A 現在、日本には黒字経営でありながら後継者不在のために廃業の危機にある中小企業が約 60万社存在するといわれている。これらの企業は、地域に雇用を生み、独自技術やノウハウを継承してきた「地域経済の担い手」である。 その廃業は地域の産業基盤の崩壊や雇用喪失を引き... 続きをみる
日本では、後継者不在により毎年多くの中小企業が黒字のまま廃業している。こうした状況を鑑み。中小企業庁は「中小M&A市場の改革に向けた検討会」を設置し、市場の改革図るための検討を行い、各関係者が実施すべき取組とそれらを促進する施策等について「中小M&A市場改革プラン」として取りまとめ... 続きをみる
はじめに 中小企業におけるM&Aは、後継者不足の解消や事業の継続・成長のための有力な選択肢である。しかし、M&Aプロセスには専門的な知識と慎重な準備が不可欠であり、手順を誤ると企業価値の毀損や取引不成立といったリスクが生じる。本稿では、経営者がM&Aで自社売却に着手する際に... 続きをみる
前編はこちらからご覧いただけます 信頼構築型M&Aモデルの提言(後編) 前編からの続きです。 また、「日常業務で多忙な経営者にインターンの1週間は負担が大きい」との指摘に対しても、以下のように反論できる 第一に、M&Aは企業の命運を決する重大な意思決定であり、1週間の現場体験すら行... 続きをみる
中小企業では、後継者不足が原因で廃業する企業が急増しており、日本経済への影響が懸念されている。 経済産業省・中小企業庁の試算では、2025年までに約245万社の中小企業経営者が70歳に達すると予想されており、その半数が後継者がいない問題により廃業する可能性が高いとされている。 つまり、120万社の... 続きをみる
地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援 要旨及び目次↓ 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2022年11月、日本政府は「スタートアップ育成5か年計画」を公表した。スタートアップの創出と成長を支援するための計画であ... 続きをみる
新しい事業承継の自論を論文として書いてみました。新年から掲載します。 本論文の支援モデルも作ってみました。 絵空事で終わるか? 賛同者が現れブレークするか? ご期待下さい。 地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援(要旨・目次) 要旨 地方金融機関は地域経済における中心的な... 続きをみる
その1からの続きです。 広い意味で事業承継をとらえれば、第2創業も再生の一手段と私は考えています。その第2創業を、先代経営者が経営支配権を持つ同族中小企業の延長下で行うか、別会社で行うかという選択を考えてもらいたいのです。私は別会社での第2創業を後継者に提案しています。先代経営者から社長のポストを... 続きをみる
現在の私は、M&A売却益で設立した資本金1000万円のスモール企業のオーナーです。 以前は数名のスタッフがいたのですが、組織自体を断捨離し、社長が私、専務が妻という、たった二人だけのわがままな経営体といってもいいかもしれません。わがままというのは、現在は利益を追及する経営ではなく、自分たち夫婦の好... 続きをみる
残念ながら、自分がいつ死んでしまうのかは予測できません。人生100年時代といいながらも、万が一の不慮の事故に巻き込まれ、旅立ちが明日やってくるかも知れませんし、20年後かも知れません。 旅立ちという言葉から真っ先に思い浮かべるのは、高齢にンられた経営者ご夫婦のお墓かもしれません。私達夫婦は納骨堂巡... 続きをみる
プロフィールにも明記してありますが、 私は父親から承継した中小企業をM&Aで売却後、売却益で第2創業し現在に至っています。 現在宮城県仙台市に移住していますが、2002年2月まで、人口約9万人の城下町山形県米沢市で、親子2代に渡り同族の中小企業を経営していました。父親が創業者であったため、私は世襲... 続きをみる
保険金不正請求で巷を賑わしているビックモーター。会社を駄目にした元凶は創業者の息子である副社長の経営力不足というマスコミの報道もあります。創業者であり父である創業社長が息子を過大評価し経営者としての素質を見誤り、会社経営を放任してしまったことも原因のひとつのようです。 「若いときの苦労は買ってでも... 続きをみる
前編からの続きです。 私はスムーズに第2創業の事業を選定しましたが、一般的に家業に従事している間は、自分の天職について無関心の為、家業以外に業態転換を必要とした時、自己の天職探しに戸惑う後継者が多いのも事実です。 現経営者、後継者、それぞれの妻からの反対や、親族からの反対もM&A売却を決断できない... 続きをみる
前編からの続きです。 この半年後に、父が認知症になってしまったのです。親がボケてしまったならば、誰が、親の財産を管理し、生活療養等の世話や物事の決定を行うのか、みなさんは考えたことがあるでしょうか。先代経営者名義の多大な事業用財産がある場合は、面倒なことになります。 M&A売却資金で第2創業を計画... 続きをみる
中小企業のM&A売却は「秘密保持」が大条件となり、社員にも秘密裏で進んでいますので、売却の事実はある日突然、売却が成立してから社員に公表されることになります。社員にとっては晴天の霹靂でしょう。しかし、中小企業のM&A売却では社員の雇用が守られます。 心の余裕や踏ん切りがつかないまま、突然経営者から... 続きをみる
後継者が存在せず、自社の出口がわからずに毎日を送っている中小企業経営者が多数存在します。 同族企業の事業承継をとらえた場合、先代社長から後継者にバトンタッチする時期の商品や、ビジネスモデルが十年経過しているならば、事業承継した商品やビジネスモデルだけでの事業継続は不可能・・・。私は2002年(当時... 続きをみる
終身雇用制度が既に崩壊し企業は社員の終身雇用を保証しない時代になりました。企業が終身雇用を保証せず、リストラも横行するということであれば、社員も企業に対し忠誠心をもたなくなっているということです。 終身雇用制度時代の中小企業では、会社の体質や経営陣に問題があったとしても、反論せずに忠誠心を装ってい... 続きをみる
株式会社メルサは、日本において中小企業M&A(企業の合併・買収)の分野でパイオニア的存在とされる企業です。メルサの創業者である鈴木均氏は、中小企業の経営改善や再生に携わってきた経験を生かし、1998年にメルサを設立しました。 メルサは、中小企業のM&Aにおいて、企業価値の評価や買収... 続きをみる
会社は経営者の「器」以上に大きくはなりません。私の経営していた会社における私の器は三億円でした。私が経営していた会社を売却しようとした直前期の年商が三億円だったからです。 会社を成長させる過程には、一億円、三億円、五億円、十億円という年商ごとに壁があり、それぞれの年商の壁を達成して次の段階に進むた... 続きをみる
3月末で修了したNHK 朝ドラ「舞い上がれ」。主人公の父が社長を務める会社で父が急逝し、その妻が社長になるシーンがありました。自分たちが生き延びる手段としてM&Aで会社売却をしようとした内容が記憶に残っています。 私は妻と共にM&A売却に挑み、夫婦協働で現在の株式会社メルサを第2創業しています。M... 続きをみる
下記は令和2年6月河北新報朝刊「持論・時論」で掲載されたものです。タイトルは「M&Aで第2創業」というタイトルで、M&Aで第2創業しコロナのピンチをチャンスに変えるという考えかたでした。当時の私の考え方が正しかったのか否か、原稿内容をそのまま投稿してみます。 新型コロナウイルス感染拡大で全国の中小... 続きをみる
後継者が存在せず、自社の出口がわからずに毎日を送っている中小企業経営者が多数存在します。 同族企業の事業承継をとらえた場合、先代社長から後継者にバトンタッチする時期の商品や、ビジネスモデルが十年経過しているならば、事業承継した商品やビジネスモデルだけでの事業継続は不可能・・・。私は2002年(当時... 続きをみる
前編からの続きです。 売却の本契約が終了すれば、譲渡側企業社員へのM&A発表が控えています。M&Aは秘密保持で始まり、秘密保持で終了するため、会社売却による経営者交替は突然社員に発表されることになるのです。 社員への発表は、契約締結から十日後の朝礼時と決まりました。社員発表には、仲介アドバイザー側... 続きをみる
私が売却した会社の経営権と代表権を説明しましょう。 売却時の役員は、創業者である父が代表取締役会長、後継者の私が代表取締役社長、取締役に母と妻という、典型的な同族中小企業の役員構成でした。 私が売却した同族企業の役員構成を知り、みなさんはどのように思うでしょうか。 社長は私でしたが、代表権が父と私... 続きをみる
私が会社を売却して20年が経過しています。20年も前に売却した過去の経験をなぜ今頃になって投稿しているのか多くの方々が不思議に思っているかもしれません。20年も前の私の売却経験に対し、若い経営者は興味を持たないかもしれませんね。 当時、中小企業M&Aに理解を示す人は一部でした。しかし、現代では中小... 続きをみる
その2からの続きです。 売却手続きが進むにつれ、株券ばかりでなく、土地・建物の不動産の問題等、M&Aの最終的な契約が近付いてくればくるほど、さまざまなトラブルが発生しましたので、軍師的存在のアドバイザーの能力のすばらしさとありがたさを実感しました。これは実践した者でなければわからないことでしょう。... 続きをみる
その1からの続きです。 私の会社は創業時から株主への株券の発行がおろそかになり、そのまま何十年も推移していました。私の会社の場合、創業当時は株式会社を設立するには七名の株主が揃わないと会社登記ができず、一株でも二株でも他の株主を確保する必要があったため、株式会社設立の最低条件を整える事情があったよ... 続きをみる
その2から続きます。 成年後見制度というものがあります。 認知症などの理由で判断能力の不十分な方々の財産や、日常生活を保護する制度です。判断能力を欠く状況にある人を守るために、裁判所が「後見人」を選任します。 誰が後見人に選任されるか・・・・ 先代経営者が認知症になった場合、「後見人」の選任が事業... 続きをみる
過去を振り返ると、事業承継における様々ないばらの道を通ってきましたが、嬉しいこともありました。地元税務署からの表彰です。 私がM&Aで売却した会社は、M&A売却の二年前に法人税の優良申告法人として地元の税務署から「表敬状」を頂戴しました。三度目の表彰です。売却前の法人税の申告では、三千五百万円の経... 続きをみる
その2からの続きです。 ところで、私のM&Aには〝偶然〟がありました。と昨日投稿しましたが、次の様な偶然でした。 相談した地方銀行から紹介されたM&Aの専門会社が、私が独自に見つけたM&Aの専門会社と同じだったのです。偶然とは『中小企業M&Aの時代が来た!』の著者、日本M&Aセンター代表の分林保弘... 続きをみる
その1からの続きです。 話しは変わりますが高雅な特殊詐欺が昨今話題になっています。 特殊詐欺とは、犯人が電話やハガキ(封書)等で親族や公共機関の職員等を名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる... 続きをみる
その2から続きます。 M&A売却で得た一億円の事業資金は、考え方を変えれば、返済の必要のない助成金を獲得したようなものです。さらには、助成金のように使途についての報告も不必要です。売却益の資金を基に新創業に至り、事業を軌道に乗せ、新しく創業した会社の「役員報酬」で余生の生活設計を担う、というのが私... 続きをみる
その1からの続きです。 売却側にとって売却額は多いにこしたことはありませんが、思いどおりに売却額が決定するとは限りません。オーナー経営者、後継者それぞれの立場においても、売却額への思いは違うものです。 例えば私が一億円の売却益を得、同時に父が一億円の売却益を得たとしたならば、それぞれの余生はどのよ... 続きをみる
過去のことですが、 2007年2月から6回にわたり放映された土曜ドラマに「ハゲタカ」がありました。 日本経済界で、外資系のファンドマネージャーとして暴れ回る、大森南朋さん演じる鷲津 政彦――――。 ビジネスとして、外資的な合理主義を盾に、次々と日本企業に切り込み、買収していく様は、まさに死肉を漁る... 続きをみる
その1 M&Aの決断は二〇〇一年四月のことでした。私の経営していた会社の決算は三月です。創業三八年目の経営成績ですが、売上高三億円、経常利益三千四百万円、減価償却二千八百万円という、決算書上では好成績の営業状況でした。もちろん粉飾決算などありません。 財務状況に関しては、現金、預金等の流動資産が二... 続きをみる
過去を振り返り、創業者の偉大さを思い知らされることがあります。後継者教育の暗黙のメニューを私に提示してくれただけでなく、後継者の身でありながら私が独断した、自社の売却提言を受け入れてくれたのです。 「若いときの苦労は買ってでもせよ」という名言があります。「若いときの苦労はあとあと必ず役にたつという... 続きをみる
その1からの続きです。 会社を高額で売れるほど立派に成長させてきた経営者は、良くも悪くも、どちらかと言えば頑固な性格が多いものです。「俺についてこい」と言わんばかりに、率先垂範で経営の舵を取ってきた猛者揃いかもしれません。しかし、ネクストステージにおいては、「俺についてこい」の率先垂範よりも、協調... 続きをみる
コミュニティ及びコミュニケーションの重要性と共に、売却後の人生を豊かなものにできるかどうかのキーポイントとなるのが「夫婦関係」です。夫婦関係が良く円満であれば、リタイア後のネクストステージもうまくいきます。 「主人在宅ストレス症候群」という言葉があります。ウィキペディア(Wikipedia)によれ... 続きをみる
その4からの続きです。 中小企業の同族経営では一般的に、先代経営者から事業承継される時期は、子供の養育費や、生活費が後継者にとって一番重くのしかかっている時期ではないでしょうか。その収入の源となっている会社を売却しようとするわけですから、妻が家業に従事していなければ、会社の実情にうとい後継者の妻は... 続きをみる
その3からの続きです。 自社の問題点や顧客動向を掴むには、経営者自らがあらゆる問題意識を持つことが重要です。私自身経営に対する様々な問題意識を持っていましたので、この問題意識を現状分析する上で「取締役社長室長」という妻の役職は適役でした。 私が様々な形で社員とコミュニケーションをとろうとしても、社... 続きをみる
相続税の問題に付け加え、経営上の問題もありました。事業の柱がたったひとつという単一事業での経営は、さまざまな経費が単一事業の収益によって支えられているため、支えている事業本体が収益性や成長性を失えば、再生しにくくなります。 経営には常にリスクがつきまといます。また、事業のサイクルも十年、一説には... 続きをみる
新年あけましておめでとうございます。 本日より令和5年の投稿を開始します。 本年もご愛顧頂ければ幸です。 父が代表取締役会長、私が代表取締役社長、母と妻が取締役・・・・。これが、私の経営していた会社の役員構成でした。同族スモールカンパニーの典型的な役員構成です。四名の役員構成とはいっても、常勤役員... 続きをみる
その1からの続きです。 私が入社した当時、会社は創業からすでに二十年を経過しており、生々流転の早いスピードに照らし合わせれば、すでに衰退期を迎えている時期です。いや、今の時代なら、すでに存在しない企業になっていたかもしれません。しかしながら、当時私の会社は、衰退期どころか発展期を迎えている会社でし... 続きをみる
終わった経営者その1からの続きです。 経営者の皆さんは手帳をお持ちのはずです。きっとその手帳には、先々のスケジュールがビッシリと記入されているでしょう。しかしながら、一度、そのスケジュールを見つめ直してほしいのです。その大半が自のビジネスを介したスケジュールではないでしょうか。 仕事のスケジュール... 続きをみる
M&Aは企業の売買ですが、中小企業のM&Aの多くは「後継者不在」や「将来の先行き不安」という理由で、第3者(社)に自社の経営を委ねる事業継続の一手法です。 廃業予備軍の中小企業は127万社と報じられ多くのマスコミが「大廃業時代の到来」などと恐ろしい言葉を使用し、高齢となった中小企業経営者の廃業に対... 続きをみる