人生100年時代のM&A物語

49才の時父親が創業した会社を、父親在命中にM&Aで売却。その後、売却益で第2創業。売却決断実践から20年の経営者人生を綴ります。

2023年6月のブログ記事

  • 銀行融資に依存しない売却益での第2創業

    私が経営していた会社は売却を決断した時点で、資産から負債を差し引いても一億円の現金が残る状況でした。通常であれば、この資金を基にさらなる投資か、新事業を始めるのではないでしょうか。 負債無し、無借金の経営状況! 外観から眺めれば優良企業です。優良企業で一億円の銀行預金という状況でしたので、どこの金... 続きをみる

  • M&A売却を成功させる経営者の精神力

    M&A売却では抵抗勢力の存在に注意が必要です。同族による反対や批判、中傷です。批判や中傷をする側には、受けている者の心の痛みはわかりません。批判や中傷をしているという意識さえないのかもしれません。私自身も同族からのバッシングがありました。 売却決断前、優良企業ながらも一歩まちがえば倒産に至る兆しも... 続きをみる

  • 実質社長 と 暫定社長

    同族中小企業には同族経営であるが故の構造的問題が潜んでいます。 構造的問題に背を向けて事業承継に取り組んでも、望ましい成果を期待することはできません。望ましい成果とは、円滑に事業承継が進み、後継者が仮免社長から、実質社長として脱皮することです。 仮免社長とは、ここでは経営権のない社長を指し、実質社... 続きをみる

  • 自社の値段

    「M&Aを決断したものの、自分の会社はいったいいくらで売れるのだろう???」 中小企業のM&Aは売り手と買い手の合意で売買価格が決定しますが、そのタタキ台が必要となります。このタタキ台になるのが「企業評価書」であり、第三者が客観的に算定したものが基本となります。 中小企業の企業評価の多くは、一般に... 続きをみる