人生100年時代のM&A物語

49才の時父親が創業した会社を、父親在命中にM&Aで売却。その後、売却益で第2創業。売却決断実践から20年の経営者人生を綴ります。

終った経営者にならないために その4

その3から続きます。


ここではPDCAを深く掘り下げて説明しませんが、「終わった人」「終わった経営者」にならないための目標設定や行動様式、さらに、自分自身を管理するために、私は次の6項目を読者の皆さんに推奨したいと思います。


「自分の居場所を作るネクストビジネス創業」
「社会と繋がるコミュニケーション力育成」
「夫婦間の適度な距離を作る方法」
「アクティブ高齢者になるための自己演出法」
「財産一覧と遺言書で争続を回避させる方法」
「自分の人生にけじめをつける終活法」


以上の6項目について自分の人生をプランニングし、PDCAを回しながら様々な軌道修正をおこなっていくことで、アクティブなリタイア後の人生を送ることができます。この6項目に限らず、読者の皆さんが必要と思う項目に置き換え、今年はどのような一年にしようかと考え、そのために今月はこんなことをしなければいけない、さらには、それじゃ、今週はこんな予定を組んでみようという目標ができれば、その目標をクリアしていくための様々なスケジュールが決まり、手帳が自らの予定で埋まり生活のメリハリができ、意欲が出てくるはずです。


手帳を埋める予定は、経営者時代のように誰かとのアポイントや会議予定でなくていいのです。こんなことを今年はやってみようなどという「ゆるぅい年間目標」を設定し、それじゃ今月はこんなことをやろうという」「ゆるぅい毎月の目標」を決めます。今月のやることが見えてきたら、今週はここまでやってみようという「ゆるぅい週間目標」、さらに、今週やるべきことを手帳に書きこんでいくのです。書店や文房具店に行けば、様々なタイプの手帳が並んでいます。あなたのお気に入りの手帳を見つけ、少々あなた自身の手を加え、あなたなりのPDCA手帳を作ってみてください。


自分はどのようなことをしたいのかをプランニングし、プランニングを行動に移し、週末にでも手帳を見つめなおし振り返り、自分の行動に不都合があり思うように物事が進んでいかないようであれば、その改善方法を見つけるため、一人だけで会議をする。この繰り返しを楽しみながらやることができれば人生は一層楽しくなるはずです。周りの人々からの評価も高まります。目標もなく喪失感ばかりでメリハリのない人生は、孤独なものになります。一方、人生計画のPDCAで毎日を過ごすことができれば、いつまでも若々しく過ごすことができるでしょう